新政権、TPP批准手続き難航か 単独過半数獲得の自由党「TPP交渉は透明性を欠く」
カナダの自由党政権樹立で、カナダがTPPから抜ける公算が。
カナダが抜けると、乳製品市場解放の「目玉商品」が消滅し、TPPの意味がなくなる。
はいはい。ほかの国もどんどんTPPから離脱してください。
もしくは、ごねにごねて100年交渉に掛けてください。
米国国家破綻が先に来れば、TPP空中分解で、花火が上がります。
ちょうちん行列です。
2015/10/20 21:31とくお
「TPP交渉は透明性を欠く」
【ニューヨーク=黒沢潤、ワシントン=小雲規生】カナダで19日、総選挙(下院、定数338)が行われた。中道左派の野党第2党・自由党が与党の保守党を抑え、単独過半数を得て圧勝し、ジャスティン・トルドー党首(43)が首相に指名されることが確実となった。約10年ぶりの政権交代は、カナダを含め大筋合意した環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の批准に影響する可能性が指摘される。仮にカナダが不参加となれば合意内容全体のバランスが崩れ、米国の批准手続きでの波乱要因となる可能性もあるためだ。トルドー党首はTPP大筋合意の際の声明で、「TPPは中間層の機会を拡大する」と指摘。半面、乳製品などの供給管理制度の確保などを重視し、政権を取った場合は議会で議論するとしており、批准手続きが難航する可能性もある。TPP交渉の大筋合意では、全参加国が署名から2年以内に批准手続きを終えられない場合、署名国の国内総生産(GDP)の85%超を占める6カ国による批准で発効するとの規定が盛り込まれた。このためカナダがTPPを批准できなくても、日米などが批准すれば発効する公算は大きい。しかしカナダがTPP参加を見送れば、カナダの乳製品市場の開放は棚上げとなり、カナダへの輸出増を狙う米国やオーストラリア、ニュージーランドの乳製品業界で不満が高まることも想定される。米国は豪州やNZから乳製品の輸入拡大を求められる立場でもあり、カナダ抜きではTPPが一方的に市場を開放するだけの内容となりかねないことへの懸念も大きい。