(追記有り)小児の甲状腺調査
(追記有り)小児の甲状腺調査 はらへった 様のブログ記事より
拍子抜けするぐらいに何事もなく、逆にホルミシス効果を期待するには線量も少ないのかもしれないとすら思ってます。
原発の至近距離の線量だとさすがに危険なのかも知れませんが、避難区域外であれば、問題無いのかもしれません。
とはいえ、これから数年掛けてじっくり観察していく必要があるでしょう。
今のところ、怖ろしい話はな~んにも聞こえてきません。
こわ~い話が大好きな方々は相変わらず大騒ぎしておられますけど。(>_<)
セシウムが心臓に悪いとか色んな事を言ってる人がいますけど、セシウムの心臓毒性がどの程度の量で起こるのか調べてものを言ってるとは思えません。それを言ってるのが医学者なら尚更で、私みたいな田舎医者に看破されるようじゃいけません。
科学的根拠が薄いなら、論文を書いても受理されないでしょうし。
ということで、今のところは楽観視していますが、それを裏付ける報告がだんだん上がってきています。
「甲状腺検査実施状況及び検査結果について」
http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/250213siryou2.pdf
見てみると、大きな嚢胞を持っている子供さんは数人、悪性を疑って精密検査が必要なのは一人だけとのことで、全く心配要らない結果になっていますね。
なお、嚢胞については病的意義は殆どないと思っています。
一方、福島から離れた兵庫県で調査した方々がおられます。
ろっこう医療生協だそうで・・・生協と言ったら我が家も生鮮食品の配達でお世話になってますけど、結構細かくやってくれてますね。
「神戸での小児甲状腺超音波調査結果報告」
この両者を比較してみると、福島と兵庫で殆ど差がないことがわかります。
嚢胞についても、最近はエコーの精度が上がって、1ミリ以下のものでもある程度描出出来る様になって来ているうえに、福島でこれだけ大規模な調査が行われたとなれば、検査する技師の技量も上がっているでしょうし、悪性のものを見逃しにくくなっているでしょう。
とまれ、このまま何事も起こらず、悲観的な方々や大騒ぎしている方々の予想が見事にどっ外れて、このお子さん達が健康で立派に成長してくださることを願ってやみません。
以下追記。
コメント欄に投稿して下さった方向けに御返事を書いたものを記事にも掲載しておきます。
過去記事でも書きましたが、嚢胞は巨大嚢胞でも無い限りは病的意義は無いと言っても差し支え有りません。
さも嚢胞が悪いモノかのように喧伝している連中は、知識が欠落しているか、悪意を以てわざと騒いでいるかのどちらかと思われます。
正常な人でも人体の臓器に嚢胞を持つ人は、持たない人よりも多いですし、それ自体が悪さすることは基本的にないものと考えて差し支え有りません。
何かで刺したり、それこそ車にでも轢かれない限り、破れることは通常ありません。
心 配 御 無 用
と思って下さって結構です。
嚢胞(のうほう)とは、軟組織内に病的に形成された液状成分を持ち、液状成分周囲を固有の単層上皮に覆われている球状の嚢状物を指す。内容物が固体の場合は嚢腫と言う。
大部分において害は無く放置しても大丈夫とされるが、面積が大きなものや周囲の臓器との癒着を伴うもの等は手術による摘出を必要とする。また、極稀に癌に変化するものもあるとされる。類皮嚢胞・ 歯周嚢胞・歯根嚢胞・鰓嚢胞、正中頸嚢胞、側頸嚢胞、くも膜嚢胞などがある。
調べたら、歯科領域では露出したり食べるときに邪魔になったりするせいなのか、治療の対象になることがあるようですね。
内臓などに出来るものは気にしなくて良いものが殆どですし、癌化した症例なんて聞いたことがありません。
癌化なんかしたら、学会報告ものの世にも珍しい症例でしょう。